抜群の熱効率と素材の旨みを引き出す「全面多層構造鍋」を開発・販売するビタクラフト。
その一般家庭用のビタクラフトのお鍋をご使用いただいているプロの方々より、「業務用のビタクラフトはないのですか?」といったご要望を多数いただいておりました。
プロの現場でも以前よりさらなる省エネが求められていることや、食に対する安全性、食育、スローフードなどへの関心が高まっています。
このことから、抜群の熱効率と素材の持つ栄養や旨みを逃さない調理が求められていることを受け、ビタクラフトはプロの方々のさまざまなニーズにお応えするため、ついに業務用ビタクラフトの開発をスタートさせました。
そして、全面多層構造の機能はそのままに、ハンドルの耐久性向上などの工夫を重ね、厨房でのプロの調理に耐えうる業務用「VitaCraft Pro」を完成させました。
そして2013年4月3日(水)。ホテル日航東京で、ビタクラフトの業務用鍋「VitaCraft Pro」の記者発表会を開催しました。
記者発表では、オープニング映像の後、ビタクラフトジャパン 代表取締役 井村守 みずから、今回の業務用「VitaCraft Pro」製品に対するプレゼンテーションがおこなわれました。
多層構造鍋のパイオニアとして支持され続けてきたビタクラフトの製作工程や熱効率、省エネ効果などが紹介されました。
米国ビタクラフト社が創業75年以来、初めての業務用製品となる「VitaCraft Pro」を使っての実演試食パーティーでは、天皇陛下主催の晩餐会で料理を担当した伝説のシェフと謳われる「ホテル日航東京 河合隆良顧問」による調理実演及び試食がおこなわれました。
河合隆良顧問は、業務用「VitaCraft Pro」の商品特性や調理方法を丁寧に説明しながら、デモンストレーションをおこなっていただきました。
見た目も色鮮やかになり、素材の持つ栄養や旨味を大切に引き出してくれることや、熱源を選ばず、熱伝導率が非常に良いので光熱費削減につながることなど、ビタクラフトの利点をわかりやすく伝えていただきました。
会場内では、ビタクラフトを使った様々な料理が次々と振る舞われ、「料理素材の本来の味がいかされていて美味しい。」「こんな短時間で出来るなんて!」と驚きの様子でした。
ビタクラフトを語るうえで重要な全面多層構造。
その始まりは、1939年の設立より約15年を遡ります。
当時、ロケット工学の分野において、異質の金属を熱と圧力で圧着させる高熱圧着工法が開発されました。それから約15年もの間、研究による研究を重ね、ついにステンレスとアルミニウムを幾重にも重ねた多層構造板の開発に到りました。
既存の調理器具にとらわれないビタクラフト。
そもそも、異種類の金属を重ねると、熱拡散率が高まる反面、それぞれの金属の膨張率が異なるため、加熱により剥がれやすくなります。これを解決したのが、ビタクラフト式高熱圧着工法です。
ステンレスとアルミニウムの異なる金属板を、幾重にも重ねて全面多層構造にすることで、高い熱吸収性(熱しやすく)、熱伝導性(熱を素早く伝え)、保温性(熱を逃さない)が生じ、他にはマネできない突出した熱効率を作りだします。ビタクラフトは底のみ多層構造の高級貼り底鍋と比較しても明らかです(下図参照)。
たとえば、ビタクラフトと一般のアルミニウム製の鍋で、それぞれ1Lの水を沸騰させ、10分毎に水の温度を測定。
保温力だけとっても、ビタクラフトの抜群の熱効率が顕著にみてとることができます。
ステンレス全面5層構造のビタクラフトは底面だけではなく側面まで均一の厚みを持っていますのでヒートショックや外部からの衝撃にたいしても大変強く頑丈です。
また、厨房での調理に耐えうるようにハンドルの耐久性を向上させました。
高温で長時間調理しても底が変形しにくいビタクラフトは、熱源を選ばず、200Vのハイパワー電気熱源にも対応します。高熱圧着工法による全面多層構造は繰り返しの加熱にも、変形したり剥がれたりしてその高い機能性を失うことはありません。
経費削減に貢献するのも「VitaCraft Pro」の機能。
ビタクラフトの鍋は、少量の熱と水により短時間で調理できるため、光熱費の削減にも効果的です。その光熱費は、市販の3層鍋で茹でたときと比べて、ガスとIHどちらを使った場合も1/4と大幅に節約できます。